ハイリスクローリターン
日曜午後の釣りってのは、なかなか盛り上がらない。
そりゃそうだ。土日びっしり針を見た魚を相手にしなきゃならないからね。
おまけに遡上魚盛りだくさんの今時期、なかなかいい個体には出会えない。
それでも、欲望に負けた俺はやってきた。
水量あって、そこそこ歩ける場所。
地図とにらめっこしながら、日々歩いている場所の状況を想像しつつ、選んだ場所は、結構下流。
まぁ狙っていた場所が、辿り着いてみると、すっかり減水していたからってのはある。
半分イタドリに埋もれた小径をひたすら歩く。
そして小さな沢を見つけて、藪に飛び込む。
十勝の釣りをこなした後なので、この界隈の藪こぎはかなり堪える。
やっぱりこの辺の藪は笹が煩い。
おまけに合歓の木が多いしね。
合歓の木はとげがあるので、とにかくウェーダーへのダメージが心配。
足下に気をとられている内に、早めにセットしていたルアーを枝に引っかけてしまってロスト。
どうも嫌な予感。
ま、なんとかかんとか川に出る。
川は…
予想通り。ライズはそこここに見られるのだが、いずれも小さい。
水面に興味はあるようだが、ルアーには見向きもしない感じ。
対岸はさすがに人が入れる雰囲気ではないので、対岸の岸際を狙う。
というわけで、ここはジグ。
まぁ何匹か引っかかってくれたら御の字だね。
ジグのいいところは飛行姿勢が安定していること。
なので、数十m先のポイントをピンで打ち込む。
なんてかっこいいこと言うが、なかなかうまくいかない。
それでもロストすることもなく、旨く落とし込めた時には、きっちり釣ることができた。
どちらも30cmは越えた程度。
まぁここが限界だろう。日が沈むと、藪歩きはきつい。
急いで戻ってきたのだが、間に合わなかった。
日陰の夕闇ってのは足下がさっぱり見えない。
仕方がないので、更に下流に降って、ダムまで出る。
ダムを渡って対岸に出、そこから取付き道路を辿って町道に出る。
対岸に渡る橋は4キロほど下流。ここからとぼとぼ歩き出した。
1時間半かけて約8kmを歩く。
疲れた。
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