ヤマメ

あに

2008年06月12日 12:25

北海道のヤマメは特に、河川環境の変化に敏感な魚だ。
北海道の場合、特定の河川を除いてヤマメのメスはほぼ100%が降海する。そしてサケマスの中では一番上流域で産卵するし、母川回帰率も一番高いという。
単純なことだ。河川に魚の行き来を妨げる設備が出来たなら、少なくともその設備から上流のヤマメは絶滅するのだ。もちろん例外はあるよ。大きなダムが出来た場合は降湖型サクラマスとなって世代交代を続ける可能性はある。だけど、その設備から下流のヤマメは確実に激減することになる。

今、サンルダムの反対運動が盛んだが、こうした天然ヤマメの保護を求めてのことだ。さらにイトウの遡上産卵の可能性だってある。



ヤマメはしつこく狙う。一度ルアーに反応したなら、ハリにかからない限りヤマメは何度でも反応してくれるからだ。絶対に釣ってやろうと思えば、釣れるまで何度もルアー交換しながら狙う。

どう表現すればいいだろうか。
イワナやオショロコマは、好奇心が旺盛だなって思う。だけど捕食がいまいちヘタ。いたずら好きの子供や子猫を相手しているような感じだ。
ニジマスは予想外のアタリってそんなにない。基本通りにやっていれば釣れる。この辺がスポーティな感じがするね。
ブラウンは…ひねくれ者かなぁ~。ある決まったパターンを見つけ出すと、大小関わらずばたばた釣れるが、はずすと目の前にいるのに、本当に何事も起きない。

ヤマメは、なんだかすごく短気なヤツという感じがする。目の前にルアーを通してやれば、「なんだこのやろぅ!」とばかりにルアーを追っかけてくるように思う。一度で釣れなくても、ルアー交換してまた目の前を通してやれば、そのたんびにイラついてルアーにケンカ売ってくる感じなんだよな。
短腹なヤツを挑発して面白がっているような気分で釣っている。

ヤマメ釣りの場合は30cmがひとつのラインになるね。北海道の場合は、尺越えは自慢していいサイズだろうね。道東や道北では尺ヤマメが釣れたという話はほとんど聞かない。俺自身がヤマメ狙いの釣りをまずやらないから、というわけでもあるまいが、尺ヤマメはこれまでに2匹しか釣ったことがない。
何で狙わないのか?というと、型が小さいと言うのもあるんだが、どこで釣っても似たような個体とサイズばかりで飽きるというのが大きいかな。まぁ3年で一生を終える魚だから、同じ河川環境で釣れるヤマメは、よほどのいじめられっこや、よほどの「ジャイアン」でない限り、サイズに大きな違いが出てこないのは仕方がない。それにオスだって、早い段階で川では育つ見込みがないとわかると海に下りちゃうしね。

なにか大きな違いがあるとすれば、パーマークの形。楕円形の個体が多いと思うが、時折真円に近いパーマークを持つ個体に出会う。この違いはなんだろうね。あとは、30cm近くなってくると十分大人の顔つきになってくるので、それを見るのが楽しみかな。



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