ニボシ海岸
さて、ちょっと前の話です。
仕事ばかりで煮詰まりきった俺。
もう、なにがなんでも釣ってやる!と気合い入れて、秋ヒラメ狙いでふらふらと出かけてきたのです。
ついたらもう夕方。
美しい夕日を満喫するまもなく、いそいそと準備して海岸に降り立つ。
夕闇の海はぺたぺたの凪。
ところどころ、小魚のボイルらしき水面の乱れが観られる。
いい感じでないの?
ところが、俺の腕がダメだった。どうにも根掛かりさせてしまう。
底を取りすぎ、リトリーブがスローすぎ。
なんか鈍ってる。
一人きりの海岸でいらいらしていると、ふと足下に気づく。
カタクチイワシだ。
よく見ると、波打ち際に沿って、そこら中に打ち上げられている。
これだけいると、カモメもすっかり食い飽きたようで、全く見向きもしてない。
恐らく海中は更にすごいことになっているのだろう…
これだと、逆に釣れそうな気がしない。
今年は青物がずいぶんと北海道にやってきた。
小樽港は連日、青物狙いでお祭り状態になっていたしね。
ショアブリも、意外な浅場で釣れたという話もよく聞いたし、なにせ数が釣れたらしい。
知床でもイカが採れまくったとか。
一方でサケは不漁。
ま、サケに関しては、放流し過ぎとか、エサの問題もあるだろうし、近隣の漁の影響もあるだろうが、これからもこんな夏が続くのかな?
なんて、思いを巡らせているうちに、空がビカビカ光り出した。
死にたくないので撤収。
結局は無駄足だったのです。
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